全国老人ホーム入居サポ-トセンター

  株式会社 絆楽 (きらく)
 

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認知症

2026年8月時点|認知症と老人ホーム選び

「困った行動」だけを見ない。
認知症のある方を理解する

認知症は「物忘れ」だけではありません。 本人が見えている世界や、困りごとが起きている理由を理解すると、 家族の接し方も、老人ホームの選び方も変わります。

大切なのは「できなくなったこと」を責めるのではなく、 何に不安を感じ、どの部分に支援が必要になっているのかを見ることです。

1 認知症は、一部の人だけの問題ではありません

高齢化に伴い、認知症やその前段階である MCI(軽度認知障害)の方は今後も多くなると見込まれています。 認知症になったら終わりということではありません。 早い段階で変化に気づき、その人に合った生活環境を整えていくことが重要です。

項目 2022年 2025年 2040年
認知症高齢者数 約443万人 約472万人 約584万人
MCI高齢者数 約559万人 約564万人 約613万人
合計 約1,002万人 約1,036万人 約1,197万人
認知症またはMCIの高齢者は、 1,000万人規模と推計されています。

※人数は65歳以上の推計。厚生労働省「認知症および軽度認知障害(MCI)の将来推計に関する研究」等をもとに整理。

2 「年齢による物忘れ」と「認知症」は同じではありません

年齢を重ねれば、誰でも物忘れは増えてきます。 見るべきなのは「何回忘れたか」だけではなく、 その変化によって日常生活に支障が出始めているかという点です。

見るポイント 年齢による物忘れ 認知症を疑う変化
昨日の食事 メニューの一部を思い出せない 食べたこと自体を覚えていない
約束 時間を間違える 約束したこと自体を忘れる
買い物 買い忘れがある 同じ物を何度も買う
物の置き場所 後から思い出す 「盗られた」と考えることがある
家事 少し時間がかかる 順番や段取りが分からなくなる
日常生活 大きな支障は少ない 金銭・服薬・食事などに影響が出る

3 家族が気づきやすい「7つの初期サイン」

1 予定を何度も確認する 同じ質問を繰り返したり、予定を書いたカレンダーを何度も確認する。
2 同じ物を何度も買う 冷蔵庫に同じ物がいくつもあるなど、判断力や記憶の変化が表れる。
3 家事の「段取り」が悪くなる 味付けや火加減、料理の順番など、以前できていたことが難しくなる。
4 時間の感覚がずれてくる 昼夜を間違える、約束の日が分からなくなるなどの変化が出てくる。
5 長年の習慣を突然やめる 新聞を読まない、趣味をやめる、外出しなくなるなどの変化。
6 怒りっぽさや不安が強くなる 性格だけの問題ではなく「できない自分」への不安や混乱が背景にある場合も。
7 会話や新聞の内容が理解しにくくなる 話の流れが分かりにくい、言葉が出にくいなどの変化が見られる。
できないことばかりに目を向けず、 できること・好きなことを一緒に見つけていくことも大切です。

4 本人の中では、何が起きているのでしょうか

記憶の変化 新しい出来事が記憶に残りにくくなることがあります。
判断の変化 順番立てて考えたり、複数のことを判断したりすることが難しくなる場合があります。
言葉の変化 言いたい言葉が出にくくなったり、会話を理解しにくくなったりします。
見当識の変化 時間・場所・人・状況が分かりにくくなることがあります。
「わざと」ではありません。 脳の働きの変化が、その行動の背景にあることがあります。

5 MCI(軽度認知障害)とは?

MCIは、認知機能の低下が見られるものの、 日常生活はおおむね保たれている状態をいいます。

「少し気になるけれど生活はできている」という段階で、 必ず認知症になるという意味ではありません。 早い時期に受診し、生活習慣や環境を見直していくことが大切です。

6 家族がやりがちな対応と、安心につながる声かけ

認知症の方への接し方では、 「正しいことを分からせる」ことより、 まず本人の安心感を守ることが大切になる場面があります。

避けたい言い方

「さっき言ったでしょ」
「それは違うよ」
「なんでできないの?」
「勝手に出ないで」
「また忘れたの?」

安心につながりやすい声かけ

「大丈夫。もう一度一緒に確認しましょう」
「そう感じたんですね。一緒に見てみましょう」
「ここまで一緒にやってみましょう」
「どこへ行きたいですか?少し話しましょう」
「大丈夫です。一緒に探しましょう」
否定より安心、叱責より寄り添い。 本人が「分かってもらえた」と感じられる関わり方が重要です。

7 認知症だけが原因とは限りません

認知症に似た変化が出ていても、別の病気や体調変化が影響していることがあります。 急に状態が変化した場合などは「認知症が進んだ」と決めつけず、医療機関への相談も重要です。

高齢者のうつ状態

意欲低下、思考力低下、物忘れなどがみられ、 認知症の初期症状に似て見える場合があります。 認知症とうつ状態が併存しているケースもあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠の質が低下することで、 日中の眠気や集中力低下、認知機能への影響がみられることがあります。

脱水・感染症

高齢者は脱水や感染症などをきっかけに、 急に混乱したり、普段とは違う行動が現れたりすることがあります。

薬の影響

複数の薬を使用している場合など、 薬の影響によって眠気やふらつき、認知機能の変化が出ることがあります。

8 受診や専門家への相談を急ぎたいサイン

① 急に様子が変わった
② 転倒やふらつきが急に増えた
③ 服薬や金銭管理が難しくなった
④ 家族だけでは支えることが難しくなった

認知症の進行だけでなく、感染症・脱水・薬の影響などが隠れている場合があります。 特に急激な変化が見られる場合は、早めに医療機関へ相談してください。

9 認知症が進むと、生活のさまざまな場面で変化が起こります

症状が進むと、会話・食事・場所の認識・人間関係・睡眠など、 日常生活の多くの場面で「現実とのズレ」が大きくなることがあります。

場面 見られやすい変化 支え方のポイント
会話 話がずれる・伝わりにくくなる 顔を見て、ゆっくり短く伝える
食事 食べたことを忘れる、食欲低下 食事しやすい工夫、体重や水分を確認する
聴こえ 聞き取りにくさから不安が強くなる 短い言葉と落ち着いた声かけをする
人間関係 家族の顔や関係が分かりにくくなる 無理に思い出させず、安心を優先する
場所 自宅内でも場所が分からなくなる 理由を聞き、安心できる場所へ案内する
幻視など いない人や物が見えることがある 頭ごなしに否定せず、不安を減らす

徘徊・道に迷うような行動にも理由があります

家の中でも場所が分からない

トイレや自室の位置が分からなくなることがあります。 表示を分かりやすくするなどの環境調整が有効です。

「迎えに行かなければ」と外出する

本人の中では過去の役割や記憶に基づいて行動していることがあります。

理由が分からず歩き続ける

不安、落ち着かなさ、居場所を探す気持ちなどが背景にあることがあります。

10 重度になっても、本人の気持ちまで失われるわけではありません

認知機能の低下が進むと、日常生活の多くの場面で支援が必要になります。 一方で、安心できる環境と関わり方によって、 その人らしい時間を穏やかに過ごせる場合があります。

コミュニケーション 短い言葉でゆっくり話し、表情や身振りも使って伝えます。
移動・動作 転倒しにくい環境をつくり、本人ができる動作はできるだけ残します。
食事・栄養 食べやすさ、姿勢、水分摂取、嚥下状態などを確認します。
排泄 本人の生活リズムに合わせて誘導し、羞恥心にも配慮します。
睡眠 昼夜逆転を防ぐため、日中の活動や生活リズムを整えます。
感情・行動 不安や混乱の理由を探り、落ち着ける環境や声かけを考えます。

11 ご家族にも知っておいてほしいこと

できないことを責めない 今できていることを大切にし、残っている力を活かすことを考えます。
小さな変化に気づく 体調や気持ちの変化に早く気づくことが、安心につながります。
一人で抱え込まない 医療、介護サービス、地域の相談機関、老人ホーム相談などを上手に利用してください。
思い出や好きなことを大切にする 本人になじみのある物や音楽、趣味、生活習慣は安心材料になることがあります。

12 認知症の方の老人ホーム選びで確認したい「7つのポイント」

① 夜間体制

夜間に何人の職員がいるのか。 夜間の不穏、排泄、転倒リスクなどにどこまで対応できるのか確認します。

② 認知症ケアの経験

「認知症対応可」という表示だけでなく、 実際にどの程度の認知症の方を受け入れているのかが重要です。

③ 医療連携

訪問診療、看護師、緊急時の医療機関との連携体制を確認します。

④ 生活リズム

起床・食事・入浴・レクリエーションなど、 本人の生活リズムに合う施設かを見ます。

⑤ 少人数か大規模か

少人数の落ち着いた環境が合う方もいれば、 適度な刺激や交流がある環境が合う方もいます。

⑥ 帰宅願望・介護拒否への対応

帰宅願望、入浴拒否、服薬拒否などを 「問題行動」と決めつけず理由を考えてくれるか確認します。

⑦ 見学で感じる現場の雰囲気

入居者への職員の声かけ、表情、距離感など、 パンフレットだけでは分からない部分を見ます。

「認知症可」と書かれているだけでは分かりません。 重要なのは、その方の症状や生活歴と、施設の現場対応力が合っているかです。

13 施設の種類によって、向いている方も違います

グループホーム

少人数の共同生活が基本。 認知症の方が落ち着きやすい環境になることがあります。

介護付き有料老人ホーム

施設職員による介護体制が組まれており、 介護量が多い方の選択肢になりやすい施設です。

住宅型有料老人ホーム

訪問介護や訪問看護などの外部サービスを組み合わせて生活します。 医療・介護体制は施設ごとの差が大きい分野です。

サービス付き高齢者向け住宅

比較的自立度が高い方向けの施設も多く、 認知症への対応力は施設ごとに確認が必要です。

14 実際の相談でよくあるケース

事例1

夕方になると「家に帰る」という方

帰宅願望を止めることだけを考えるのではなく、 不安を感じる時間帯や本人の生活歴を理解し、 安心できる声かけや役割づくりができる施設かを確認します。

事例2

同じ質問を何度も繰り返す方

「さっき説明した」と否定するのではなく、 その都度落ち着いて対応できる環境のほうが、 本人の不安が軽くなることがあります。

事例3

入浴を嫌がる方

無理に入浴させるのではなく、 なぜ嫌なのかを考え、 一つずつ説明しながら進めてくれる施設が合う場合があります。

認知症の老人ホーム選びは、
「認知症可」だけで決めないでください。

同じ「認知症対応可」の施設でも、 夜間体制・職員の経験・医療対応・帰宅願望への対応・介護拒否への接し方などは大きく異なります。 絆楽では、ご本人の状態だけでなく、性格、生活歴、ご家族の状況まで確認しながら、 その方に合う施設選びをお手伝いします。

老人ホーム選びで迷ったら、絆楽へご相談ください
ご注意: このページは認知症や老人ホーム選びについて理解するための一般的な情報です。 診断や治療の代わりとなるものではありません。 急激な体調・認知機能の変化がある場合は、医療機関へご相談ください。

参考: 厚生労働省「認知症および軽度認知障害(MCI)の将来推計に関する研究」等。 掲載数値は将来推計を含み、実際の人数とは異なる場合があります。

認知症について

●認知症についての基本事項
 
認知症について押さえておかなくてはいけないのは、症状・発見方法・予防方法です。
うちのおじいちゃん、おばあちゃんは本当に認知症なのか、単なる物忘れなのかを見極め、早期に適切な処置をすることが悪化を食い止めることに繋がります。
早期に見極めるためにも認知症の原因と症状について理解することが大切です。認知症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因も違いますし、症状も分かれます。
 
今回は認知症の中でも特に割合が多い、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症の2つの症状について、症状・原因・予防方法について見ていきましょう。 
 
 
●アルツハイマー型認知症
 
認知症の中で一番多いとされているのが、このアルツハイマー型認知症です。このアルツハイマー型認知症は、タンパク質の一種が脳に蓄積されることで神経細胞が破損し、脳が委縮することで起こることが原因とされています。
初期症状としては、単なる物忘れではなく直前の行動が記憶から抜け落ちてしまうというケースがみられるのが特徴です。
例えば、夕食の献立を覚えていないという症状よりも、夕食を食べたことを記憶することができないというケースがみられるようになります。このような症状が見られるようになったら専門の医療機関を受診しましょう。症状を完治させる治療法は今のところ見つかっていませんが、症状を改善させる、進行を緩やかにする薬は開発されています。 
また、予防方法についてですが、加齢や遺伝に加えて糖尿病や高血圧などが原因の一部であると近年科学的に証明されました。そのため、日ごろの生活習慣などを改善することで発病を予防をすることはできるとされています。
 
 
●脳血管性認知症
 
アルツハイマー型に次いで2番目に多いとされるのが、この脳血管性の認知症です。脳梗塞などの後遺症としても見られることがあり、脳の血管の詰まりによって機能が低下することが原因で発症するとされています。
初期症状としては、脳の血管が詰まることによるめまいにはじまり、意欲の低下や不眠症に陥るケースなどが見られるとされています。
また、大きな特徴として脳の血管の詰まりが原因のため影響を受ける部分が限定的で、できることとできないことが明確になってくることがあげられます。そのため、物忘れなどの症状はあるのにもかかわらず、判断力は正常といったケースなど、素人目には分かりにくいことも多いので、兆候が見られたらすぐに専門家の相談することも大切です。 
予防方法については、生活習慣病の悪化によっておこる脳血管の障害が認知症の原因とされているため、高血圧や糖尿病にならないように、生活習慣を見直すことが大切です。脳血管障害を早期に発見し、治療やリハビリを行うことで症状の進行を押さえることができるとされています。
このほかにも、パーキンソン病の原因となるレビー小体認知症や前頭側頭型認知症など、認知症には様々な原因が挙げられます。
それぞれ症状や求められるケアの仕方が違うので、認知症かもしれないと少しでも感じたら専門家に必ず相談することが大切です。 
 
 
●認知症と思った時の相談機関について
 
認知症の初期症状は単なる物忘れなどと勘違いしがちですが、見極める方法がないわけではございません。なので、認知症の簡単な見極め方について知っておくと便利です。
また、ご自身やご家族が認知症の疑いがあるときには、どこに相談をすればよいのかを把握しておけば、いざというときに焦らず適格な対応ができるでしょう。 
認知症は早期に発見し早期に治療することで、ある程度の症状を押さえることができます。
ひとりで暮らすおじいちゃん、おばあちゃんは自分の細かい言動の違いはなかなか分からないかもしれませんが、65歳を過ぎてからは、最近物忘れがひどくなった、自分のいる場所が分からなくなったなど、これまでの自分に対して違和感を覚えることがないかどうか、常にアンテナをはることが大切になってきます。
自分から認知症で病院へ行くのは少し抵抗があるかもしれませんが、早期に治療をすることで症状を格段に抑えることができますので、まずは信頼のおける家族や地域のケアマネージャーなどに一言相談をしてみてください。
最近は「物忘れ外来」の登場など、世間の認知症の理解は格段に進んでいます。近所にそうした病院があるかどうかもぜひチェックをしておきましょう。 
 
 
●認知症の方向けの施設について
 
認知症になっても可能な限り自立した生活は送りたいものです。しかしながら、家族の皆様は同居の場合でも、近隣にお住まいの場合でも、お仕事の都合がございますし、そもそも遠方にお住まいの場合は常に面倒を見ることはできません。
だからといって、認知症のおじいちゃん、おばあちゃんを一人で生活させておくのは、不安も多く施設を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 
最近では認知症に対応した施設もだいぶ増えてきて、有料老人ホームなどでも認知症の方の受け入れをかなり積極的にやられている施設もございます。もちろん、そうした施設でもいいですが、まだまだ自立して色々とできるし施設への入居はちょっとと思われている方も多いかと思います。
そんな認知症の方へ自信をもっておすすめしたいのが、グループホーム(認知症対応型生活介護)です。 
グループホームは、認知症の方の受け入れに特化した施設ですので、在籍しているスタッフが認知症に理解のある方が多く、専門的なケアを受けることができる特徴の一つです。
また、5人~9人で形成される、ユニットという小さな単位で在宅に近い環境で共同生活を送りますので、施設への入所には抵抗がある方でも生活しやすい環境かと思います。
 
自分でできることは基本的には自分で、補助が必要な場合だけ専門のスタッフが手を貸してくれますので、自立度の高い生活を送ることができます。 
また、入居の条件がグループホームのある市町村に住民票があるということですので、住み慣れた町を離れる必要がないのは大きな魅力の一つです。
ですが、グループホームごとにお食事に力を入れていたり、レクリエーションが充実していたりなど特徴があるので、入所を検討の場合は専門家の方にぜひ相談をしてください。
 

認知症のチェックリスト

  • ひとりで買い物をすることができる。
  • 自分で食事の支度ができる。
  • 自分で掃除をすることができる。
  • 手紙など文章をかくことができる。
  • 自分で銀行からお金の出し入れができる
  • 自分で電話番号を調べて電話をかける
  • ひとりで電車やバスを利用して外出できる。
  • ひとりで運転して、目的地まで到着できる
  • 薬を決まった分量、決まった時間に飲むことができる
  • 請求書の支払いができる
  • 洋服や食器などの生活用品を整理整頓ができる
  • 年金や税金の申告書を作成できる
  • 家計のやりくりやお金の管理ができる
  • ひとりで旅行の計画を立てて、旅行することができる
  • 何かの行事の世話係や会計係をすることができる

みなさんは、何個当てはまりましたか?自分の認知症のおそれの目安です。6個以下の場合は認知症の専門医の受診が必要かもしれません。
ただし、あくまでも医学診断に代わるものではありません。